【コラム】210916 三十歳代で、八十歳代の血管年齢?
血管の老化度を測る血管年齢検査をすると、本当に個人差が大きいことを実感します。暦年齢三十代で、八十代の血管年齢が出る人もいる一方で、暦年齢五十代で二十代の血管年齢だった人もいます。
では、どうやって血管年齢を測るかというと、ホースの例でもお話ししましたように、血管は弾力性と壁の厚みが問題なのですから、その二つを測ります。
弾力性・硬さのほうは、一般的には、センサーを指につけて、加速度脈波というのを見て測定する方法や、血管内を血圧の脈が伝わる速さを測定する方法(Pulse Wave Velocit::PWV、Cardio Ankle Vascular Index:CAVI)があります。
壁の厚みは、CTやMRI(それぞれ方式はまったく違いますが、目的は同じで、からだの内部の状態を画像にしてみる検査です)で調べることも出来ますが、簡便な方法としては頸動脈エコー検査があります。これは、頸部に超音波を当てて血管壁の状態を見る方法で、血管の肥厚状態を確認できます。
特に、頸動脈エコー検査では、血流や血管壁の厚さだけでなく、血栓の原因になる老廃物やコレステロールなどが内膜に溜っていることによってできるプラーク(血管壁の隆起)の有無も調べることができます。
血管の若返りが可能なのか? これまで話してきましたように、老化と若返りの鍵は、血管にあり!
次回、その対処法などについて記載していきます。
監修 三番町ごきげんクリニック 院長 澤登雅一
【プラミネ通信】
実際に血管を、色々な方法で測定した結果、暦年齢より上であったとすると、それはショックですね。次回以降の血管を若返らせる方法などを学び、一日でも早く血管を若返る方向に導きたいものです。次回以降を期待してお持ちください!